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基本理念
■我々の仕事

ジャーマンペットハウスは、ドイツ的、ペットとの新しい付き合い方を提案していくことを目的としています。犬は犬らしく健康で強く活発に、ネコはネコらしく愛らしく美しく、家族の一員としてイキイキと育つように、良いものだけを厳選して日本に紹介します。
また、商品だけではなく、その商品が育つ背景にあるドイツのペット文化の広報にも努め、日本人である我々のペットとの付き合い方を見つめなおすきっかけを提供します。カタログにも掲載したドイツの逸話の精神をふまえ、本質的に良好なペットと人間との関係が構築されるよう力を尽くすのが我々の目的です。
【GERMANPET HOUSEとは】
GERMANPETは2000年にHerbella、Alcoso、Hunter、Animonda社の商品の取扱いを開始するにあたり、それぞれ無名であった各社を一言で特徴づけ(ドイツ製であること)、記憶に留めて頂くため、日本人にとって耳慣れた、「ジャーマン」と「ペット」を組み合わせて作った造語です。そして、2002年、店舗を開店するにあたりロゴマークを製作し店名を「GERMANPETHOUSE」としてスタートしました。

■ ドイツを選択した理由

理由はいろいろありますが、結論は一番信用できるからということに尽きます。
根本的なことですが、ドイツの会社経営者は、いい物を長く作り続けることこそが最も重要と考え、経営者自身も仕事を続けることに魅力を感じています。この点が上場し、お金を稼ぎ、一刻も早くリタイヤして悠々自適な生活を送ろうとする国の経営者とは大きく違います。
ドイツの商品の販売方法に関してもその考え方が現れており、ドイツで商品を販売する際にかける広告宣伝費はアメリカや日本に比べて非常に少ないようです。ドイツの販売方法は「商品こそが最高の営業マン」とばかりに良い商品をつくればそのうち売れてくるという商品品質第一の考え方です。ですから、広告宣伝費にかけるお金があれば商品の品質を上げることに優先して使い、商品のライフサイクルも非常に長いということが一般的です。それは堅実で有名なドイツ人消費者の考え方に合致するものですが、現代の日本人的感覚では戸惑いもあります。
日本では缶詰が錆びているとクレームになりますが、ドイツでは錆びどころか多少の缶の凹みぐらいは誰も気にしません。一般にパッケージは簡素で見栄えも良くありません。それとは逆に、中身の原材料に関しては、遺伝子組み換え食品や多少の着色料にも猛烈に反対するように非常に厳しい目を向けます。
一般に言われるように、「使い捨てならアメリカ製、長く使いたいならドイツ製」というのは私は的を得ていると思います。

ペットフードに絞って考えるときにまず気がつくのはその規制の緩さです。アメリカ合衆国ではある程度基準があることになっていますが、その基準は決して厳しいものではなく、逆にその基準さえクリアすれば後は何をやってもかまわないという風潮があり安心はできません。たとえ規制がいくら厳しくても、人間用食品についてさえもたびたび不正が起こり問題になるのですから最終的には製造者の考え方良心に負うところが多いと思います。
そこで私は、国として信用があり、会社として信用があり、経営者の経営姿勢が信用できるかがまず大事と考え、ドイツの会社を選び、また取引を開始するにあたり会社社長とじっくり話し合いをし、会社の方針、姿勢の確認に時間を費やすことを重要と考えました。そしてたどり着いたのがBrustmann社、Animonda社、Alcoso社、Hunter社です。次に私が各社を訪れ、各社社長と話し合った内容を記します。

■ 会社訪問・社長インタビュー

各社の社長は口をそろえて皆こう言いました。
「我々は、犬・猫のために最善なのは何かを第一に考えてもの作りをしているが、アメリカの会社は、飼主のために何が第一かを考えてもの作りをしている。」ドイツの人たちは一般的にアメリカ的考え方に対してあまり良い印象をもっていないようです。

<Brustmann社社長>

彼の会社は「Herbella」の製品を長年にわたり製造しています。私がドイツのペット業界の人に「品質で一番なのはどこ?」と聞いて回って歩いたときに一番先に名前が上がったのが彼の会社でした。犬が長生きするドイツにおいても一番健康で長生きするのは「Herbella」を使っている犬だということでした。ところが、「Herbella」はドイツ国内のペットショップを探し回ってもほとんど販売されていません。まさに幻の商品でした。
そうしているうちにペット業界の見本市が開催され、そこに出展しているところを見つけて訪れたのがきっかけで付き合いが始まりました。Brustmann社長は大学で化学を専攻し、ハーブだけではなく化学合成物に関しての知識も豊富な研究者でした。
彼の基本的な考え方は、「Herbella解説書」の冒頭に掲載されていますが、簡単に説明すると、より長く、より健康で生きるためにはできる限り自然志向の食生活をすることが望ましいというものです。
彼は犬が野生の中で生きていた時代の食生活を研究し、現在の環境の中では得がたいもの、不足するものを補う形での補助食品を、できる限り自然の中から調達できる原料から、できるかぎり自然のままの栄養を損なうことの無いよう注意して作り上げました。
「Herbella」で使うハーブ原料はできる限り野生のハーブを利用し、加工方法も品質がそこなわれないよう自然乾燥を多用するという徹底ぶりです。
「Herbellaプログラム」はドライフードも一応用意してありますが、基本は手作り食で、日々犬の健康状態を良く観察して、年齢、体格、時期にあわせて不足する栄養素を補助食品として追加しましょうというものです。従ってこの基本的な考え方を理解しないと、我々日本人の感覚では製品に対していろんな不満が生じます。
以下Brutmann社長との問答の一部です。

Q) カロリー表示がない。

A)カロリーに頼るよりも、あなたの大事な犬を良く観察してあげてください。その方がはるかに的確に食餌を与えられるはずです。あなたは自分の子供を育てるときにカロリー計算して食餌を与えているでしょうか?カロリーは確かに大事な指標の一つではあるでしょうが、食餌の量を決める際にはカロリー以外にも考慮しなければいけないたくさんの要因があり、結局、日々良く観察して食餌を与えることが最良の結果を得られるはずです。
(これはAnimonda社を含めほとんどのドイツフードメーカー共通の考え方だと思われます。私が思うに、カロリー表示を重視するアメリカ系フードにおいては、同じフード単品のみを使いつづける事を前提とするためカロリー表示が多少意味を持ちますが、自然素材を含めレパートリーに富んだいろんなものを犬に与えましょうとするドイツ系フードメーカーにとってはカロリー表示は確かにあまり意味がなく、カロリー表示を軽視するのも納得できるような気がします。)


Q)給餌量表示が大雑把である。

A)これも上記の問題とほぼ同じ答えでしたが、ただそれに加え、補助食品に関しては次の通りでした。

そもそも、材料のほとんどは自然界に存在するものをできる限り自然な形のまま使っているのですから、多少多く摂取したとしても不要な分は排泄されるだけですので心配ありません。多く摂取したからといってそれが原因で体調をくずすようなことはまずありません。例をあげましょう。「Herbella」商品はドイツでは獣医さんで数多く使ってもらっています。獣医さんにくる犬のうち獣医さんでもはっきりした原因がわからず体調を崩している犬も多いそうですが、その場合、獣医さんは飼主さんに対し、「Herbellaは自然原料で作られた補助食品ですので、これが原因で体調を悪化させることはまずありません。試しに3ヶ月間使ってみてください。きっと体調が改善されるはずです。」といってHerbella製品をいくつか飼主さんに渡しているそうです。その結果多くの場合、犬の体調が改善するため獣医さんにとっては重宝がられているそうです。

Q)同じ商品なのに時期により色が多少違って見える。

A) 自然のものを主原料としていますので、色が変わるのはしかたがありません。草の色、木の色は常に同じではありません。色が変わっても効能は変わりませんので心配しないでください。

Q)原料表示が完全でない。

A) 確かに使用しているすべての原料を表示しているわけではありません。ただし、人工添加物、化学合成物は一切使用していませんのでその点は安心してください。Herbella商品は、材料を自然乾燥し、細かく砕き、混合することによりできているものが多く、材料に何を使っているかということこそがもっとも大切な秘密事項になっています。それぞれの製品が単純に単一のハーブでできているのではなく、いろんな材料と組み合わせる事により効能を発揮します。主原料については開示しておりますが、微量に混合する原料についてはすべてをお教えすることはできません。これはドイツのみならず、ほとんどの国で認められている権利なのでご了承ください。

Q)異物の混入がある

A)大変申し訳ありません。できる限り気をつけます。ただし、我々の製造現場ができる限り自然の栄養素を破壊しないよう手作業の多い製造現場になっていることをご理解ください。異物に関しても多くは材料に付着したままになっている自然物と思いますが、その点に関して今後一層注意します。

他にもいろいろな問題について何度も話し合いをしてきましたが、彼は「Herbella」のパッケージを飾るグレートデンをまずパートナーに選び、次にボクサーとともに暮らし、昨年、そのボクサーが亡くなりました。彼は、ボクサーが老衰し、体の自由が効かなくなると、社長室に専用のベッドを設けて最後まで自分で面倒をみ続けました。前回あった時、彼はもう犬は飼わないと言いました。
「今から犬を飼うと最後まで面倒を見てやれないかもしれないから。」
Brustmann社長はそう言っていました。


<Animonda社>

Animonda社との出会いはBrustmann社長の紹介によるものでした。「Herbella」の日本発売を始めてしばらくすると、ドイツのフードに関する要望を受けることが多くなり、調査を開始しました。するとドイツでのペットフードメーカーはあまり多くなく、まず名前が挙がったのが「Animonda」で、ドライフードだけであれば穀物会社が母体の「ボッシュ」というのもあるということでした。
そのころはBrustmann社長とも懇意にさせていただいておりましたので相談にのっていただいたところ、ドライフードだけであれば「ボッシュ」もいい物をつくっているが、缶詰も含めて総合的にやれて品質もいいのは「Animonda」といことでした。ただ「Animonda」はドイツ有数の高級食品メーカー「ストックマイヤーグループ」の一員で会社の規模も非常に大きく、我々を相手にしてくれるだろうかという心配がありました。
しかし、一番良いといわれたからにはまずはそこからあたるべきと思い、訪ねていったところいろいろありましたが、運良く取引をさせていただくことができました。
Animonda社の社長と会ってまず、感じたことは、彼等はストックマイヤーグループとしての誇りと責任感が非常に強いということでした。日本にいるとストックマイヤーとは何かピンときませんが、彼は事ある毎に、「Animondaはストックマイヤーグループだと説明すればその品質の高さは消費者にわかってもらえるはずだ。」といっておりました。私はその都度「日本ではストックマイヤーはほとんどの人が知らないからそのセールストークは意味がないです。」と答えて彼をがっかりさせていました。
とにかく、彼等の意識の中では、「ストックマイヤーグループ」としての誇りが強くあり、健康に良いのはあたりまえ、それに加えて高品質でおいしいものを作ろう、ペットにも豊かな食生活を、という意識が強くありました。私が知る限りではAnimondaは、犬猫ともにもっとも多くの種類のペットフードラインアップを持つ会社だと思いますが、その点に関して社長に質問をしたことがありました。

Q)なぜそんなにたくさんの種類のフードを用意する必要があるのですか。日本ではドライフードだけ与えている飼主も多いですが何か問題があるのでしょうか?

A)あなたは宇宙食だけで一生過ごすことができますか?たとえ栄養学的に完璧なドライフードができたとして、それだけを与えつづけられる犬の一生は幸せといえるでしょうか?犬、猫も人間同様触感、味覚を楽しみます。健康に良いだけの食事ではあまりにも味気ないのではないですか?ですから私たちは、健康を第一に考えるのはもっともなことですが、それと同等に味にもこだわります。また、いくらおいしくても同じ物を食べつづけると飽きますので、数多くの種類も必要です。飼主さんが、自分の食事を用意するのと同じように、ペットの食事の準備にも気を使って、食事が単調に偏ったものにならないようにしてあげられたらと思います。

その他いろんなテーマについて話し合いをしましたのでいくつかあげてみます。

Q)カロリー表示をしないのはなぜですか?

A)Brustmann社長とほぼ同じ考えでしたので省略します。

Q)原材料表示が完全ではないのはなぜですか?

A)人間用に我々が作っている商品も含め、原材料をすべて表示することはまれです。もちろん法律で規定されたもの、消費者にとって重要と思われるものは表示しますが、その他の原材料については企業秘密に該当する事柄ですのですべてを表示することはできません。これはごく一般的なことです。ただし、使用している原材料はいずれも安全かつ、高品質のものを厳選しています。商品の中身を自分の目で確かめてもらえればわかってもらえると思います。

Q)合成保存料、着色料等の添加物を使っていますか?

A)Animonda社のペットフードに関しては、化学合成添加物は一切使用していません。添加しているビタミン類に関しても自然原料由来のものを使用しています。ドイツでは化学合成添加物の使用は厳しく規制されています。また、これらの使用はドイツ国内の消費者に嫌われる大きな原因となります。

Q)製造は自社工場ですか?

A)ヨーロッパの大きな缶詰工場は4箇所しかありませんが、そのうち2箇所が私たちの自社工場です。製品はほとんどの商品がそこで作られています。一部魚を原料とする猫の缶詰が原産国タイと表記されていると思いますが、その商品はタイにある我々の系列会社の工場で製造されています。

Q)Animonda社の商品の特徴を一言でいうとどうなりますか?

A)品質の高さです。お客様に説明する際にはとにかく商品を開けて中身を相手に見せてあげてください。そしてペットに食べさせてみてもらって下さい。必ず理解していただけると思います。
Animonda社の犬、猫用のペットフードに関してはヨーロッパでは非常に評判が高く、アメリカ系のメジャーで安価なペットフードを含めても、2002年の売上高で猫は1位、犬は3位と健闘しており、ここ1,2年は更に好調で犬も1位を狙える位置に来たということでした。


<Alcoso社>

日本でもゾーリンゲンはかなり有名ですが、Alcoso社はそのゾーリンゲンにある刃物メーカーです。日本では双子のマークで知られるヘンケルがゾーリンゲンの会社です。
Alcoso社は創業180年を誇る老舗で、動物用刃物を専業で製造しているのはAlcoso社のみだったと思います。 私が、会社に始めて訪問したときが、ちょうど「コートキング」を発売開始するところでした。始めてみるコートキングに戸惑いながらも、社長の指導のもと、レトリバーの毛繕いをさせてもらいました。 ドイツでは自己責任という観念が浸透しているため、自分のペットは自分でトリミングするのが当たり前という人が多く、コートキングはそういう人にとっても、またプロのトリマーにとってもトリミング時間を大幅に短縮する強い味方になるはずということでした。現在日本においても、コートキングは非常に便利と好評をいただいております。


<Hunter社>

Hunterという名前でドイツのペットショップを探し回っても商品は見つかりません(2004年現在はHunter名でも販売されています)。Hunter社の評判を聞いたのは、Brustmann社長からでした。その後Animondaの社長からも同じ評判を聞きました。首輪、リードに関してはHunter社が一番いいものを作っていると言う評判でした。
Hunter社のカタログを取り寄せてみると、ドイツにしてはめずらしく、デザインセンスにも優れた会社でしたので、逆にもの作りの姿勢がどうなっているのか気になり、とにかく製造現場を見たいということで、カタログの住所を頼りにHunter社を訪問しました。Hunter社はドイツの中でもかなり奥まった地方にあるためか、訪れた日本人は私が初めてだったらしく、非常に珍しがっていただきました。 Hunter社は会社としての歴史はそう古くありません。
社長は、長年大手の首輪の製造会社に勤め、皮製品を担当していましたが、努めていた会社が皮製品部門をやめるという話があったのを契機に、設備を譲り受けHunter社を創業したそうです。いろいろと話合いをし、すっかり打ち解けた後に「工場を見せてもらえませんか?」という話をしてみたところ、「ほんとは見せられないんだけどね。」といいながら快く工場を案内してくれました。社長は皮に関しては誰にも負けない自負があるらしく、皮の種類から加工方法からいろいろと詳しく説明してくれました。また、首輪やリードに関しても、見えない部分の補強の方法やちょっとしたデザインに工夫があり、商品に対してのクレームがないことでもHunter社は評価を得ているということでした。
■ 今後の活動予定
我々の店舗(ジャーマンペットハウス各店)、お取引店、ホームページ等を通じ、商品の提供だけでなく、ペットライフ全体のよきアドバイザーになれるよう日々努力を重ねていきます。各種セミナー、教室、レジャーイベントの開催、ドイツ側との交流&視察ツアーの主催等、お客様の声を聞きながら我々の思いを伝えていきたいと思います。
■最後に
私は、いわゆるドイツ的ということは、本質的に日本人的であるということに近いことであると考えています。日本人は、元来、自分に厳しく、人に優しく、動物にも優しく、自然とともに生きることを好む人種だと思います。ただ、現状ではそれぞれがいろいろな問題をかかえるがために、日本人が日本的でいられないことが多いのだと思います。

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